愛を感じる仕事

IMG_20160421_184406バクティヨーガでは、自己を捨て去るのではなく、愛と信頼をもって捧げ出すのだ。

このsurrender という言葉に初めて出会ったとき心底驚いたと、若いアメリカ人の先生が言っていた。

自己を捨て去り無になることは、バクティヨーガでは「精神的な自殺」と言われている。

私は33だとか、女だとか、そういう表面的なものは「偽の自我」なので捨て去るべきだけど、

捨てて捨てて、それでも残るものは本当の自分だ。

本当の自分とは、献身者なのだ。

つまり、愛と信頼をもって奉仕する存在だ。

それが人の魂というものらしい。

ふだんから心を浄化し、偽の自我にかまわず、献愛に生きたい。

宮本輝の小説に、子育ても手作りだ、という印象的な一文があった。

人間がすることは何でも手作りなのだ。

それなら、仕事をするのにも愛情をこめて、ちょっと不揃いなくらいがいい。

効率的じゃない方が、返っていいのかもしれない。

いや、非効率的で、愛情があるほうが、仕事としてずっと優れている。

数字は生きるための一つの道具にすぎない。

私が結婚する前、ゴヴィンダ先生は、前の夫に「(妻として)彼女はあまりたくさんのことはできない」

といったことをベンガル語で言ったらしい。

それはいろいろな意味で本当だったけど、だからこそ今、私の周りは有能な人たちでいっぱいなのだと思う。

2人の友だちとインドに行ったときに、それをすごく感じた。

最初から「バガヴァッドギーター」に書いてあったことだけど、

他人の仕事を完璧にするより、完璧じゃなくていいから、とにかく自分の仕事をやれ、と。

以前は何が自分の仕事なのかわからなかったけれど、

今思うのは、愛を感じる仕事こそ、自分の仕事なのだ。

(写真:番猫のたべ)